「大体」で楽しむ鉄道模型

肩ひじ張らない鉄道模型ライフを標榜するブログ。 中古・ジャンクNゲージの整備備忘録、たまの新製品レビュー、それらの走行動画など、すべてが「大体」です。「大体」な感じでご覧ください。

■三十年越しのフル編成化■KATO 10-091 10-092 TGV

11月ももう終わりますね。関東では立冬過ぎまで異様に暖かく、軽い作業をするだけですぐに汗ばんでいました。それ以降は徐々に冷えてきましたけど、セーターを着ると大汗をかくような日の方が多かったですね。月末になってようやくストーブをつけちゃう日が出てきました。四季の巡りが昔とはぜんぜん違うので、身体に応えますねぇ(;´Д`A

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↑さて、今回のお題はKATO最初の欧州型車両として1983年に発売が開始された「10-091 TGV」です。中身は同じだと思いますが品番的にはS14701のほうが先なのかな?いずれにせよ多くを語らないシンプルな商品名です。モデルはフランスの誇る高速列車TGVの最初の量産型営業編成で、調べるとSud-Est(シュド エスト)って言うらしいですね。「南東」という意味で、フランス最初の高速鉄道専用線LGV南東線に投入されたTGVだからSud-Estなんですね。うむうむ、わかりやすい(笑)1983年当時はTGVと言ったらコレだけですから商品名もシンプルなんでしょう。TGVの車両レパートリーが現在のように増えることも、30年以上経っても現役のSud-Est編成がいることも、まさかTGVの愛称すら消えてしまうことも想像なんかつかない時代のネーミングですからね、無理もない。ちなみに私の頭の中のTGVも世界最速列車として鉄道図鑑を華々しく飾っていたコレだけです。実車は見たことありませんよ、遥か遠いおフランスの話ですし(*´Д`*)

私は、小学生の頃にこの「10-091」を買ってもらいました。その頃の所有車両といえばまだ西武と国鉄の車両合わせて数十両程度だったと思いますが、そのコレクションにどーんとこのTGVが加わっています。誕生日プレゼントだったかな?何故に、いきなり、海の向こうの見たこともないTGVが欲しかったのか(笑)

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↑毎度のことですが、本や図鑑の影響ですね。これは1976年発行の旺文社学習図鑑『機関車・電車』です。載っているのはTGVといっても5両編成のガスタービン試作車です。図鑑発刊時にはガスタービン方式はやめて電気駆動に切り替えていたようですが…。この頃の図鑑にはキラキラと眩しく光る「未来」がいっぱい詰まっていましたね。リニアモーターカーが未来の象徴として必ず図鑑で取り上げられていましたが、自分がロケットで宇宙に行くのと同じくらい縁の無い話だと思ってました。それが、身近でもうガンガン建設してますからね、時は経つんだなぁ…と(*´ω`*)

私の小さい頃の鉄道模型コレクションには一つ特徴があって、西武の車両以外は塗装が派手な車両を選ぶ「ジャケ買い」傾向が見られます(笑)TOMIXDD51ユーロライナーカラーとか、TOMIXキハ183系新塗装セットとか、TOMIX三陸鉄道36形とかですね。まぁ、見たこともなく、また乗ることもないであろうクルーズトレインとか今でもつい買っちゃったりしてますからね。成長してないですね(=´∀`)

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↑さて、私の持っているのは品番10-091のTGVセットですが、これが「基本セット」で実は「増結セット」も存在することに気がついたのはここ数年の話です。「大体」というより迂闊もいいところですね(;´Д`A 昔はフル編成にしない・できないのが当たり前でしたからね、盲点だったということにしましょう。気づいたからにはフル編成にしたくなるのが当たり前ですが、私が求める「品番10-092」の増結セットがなかなか中古に出てきません。オークションでたまに見かけて手を出したりしたんですが、あっという間に高値になってとても手を出せる金額ではなくなってしまいます。お金に糸目をつけなければなんでも買えますが、そんなお金はないですし、それをやったらあっという間にこの趣味はつまらなくなりそうな気もします。

自分が納得できる価格で入手するのは無理かなぁ…と思いながらもなんとなーく探し続けて、たまたま横浜を通りがかった時のことです。あの街には「パーツとオンライン販売が充実していて秋葉原、池袋、渋谷、大井にも店舗があるアノ頼れる模型ショップ」と「子どもとおっきいお友達が貸しレイアウトに群がる新品も中古もあるアノ模型ショップ」と「ガラスケースに入った充実した品揃えを尻目に皆んながカゴに入ったバラシジャンクに群がるアノ模型ショップ」がありますね?ちょっと前までは横浜駅西口を起点に串刺しで巡ることができたんですが、レイアウトのお店が東口に移転してしまったので不便になってしまいましたね。ともかく、一番駅から遠いバラシジャンクのお店に行った時のことです。私も普段はカゴにしか用が無いのですが、その時は混んでいたのでブラブラとガラスケースを冷やかしていたんですね。

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↑そしたら見つけましたよ!一番端のケースの一番下段のこれまた端にひっそりと置かれた「ジャンク品 動力・ライト確認済 税込11,000円」なコイツを。中身が見えるようにディスプレイされていましたが、壊れやすいプラ製パンタも無事で状態は良さそうというかむしろ綺麗。ちゃんと紙ケースもあって動力・ライトに問題が無いのに何故ジャンクなのかはわかりませんが、即座に店員さんを呼んで購入しました。おまけに10%オフセールだったのでお会計は9,900円と1万円を切りました。やりました!念願のモデルを納得できる価格でゲットできました!ᕦ(ò_óˇ)ᕤオークションでは増結セットのほうが高く、それだけで1万円超えてたりしますからね。基本セットもついて1万円切るならお買い得だと思っています。基本セットが元から持ってるのと合わせて2つになりますけど、売ってもよし、カラーリング変更にチャレンジするもよし、状態次第ではパーツ取りにしてもいいかなと。カラーリング変更はちょっとチャレンジしてみたいですねぇ。銀地・青帯・ハートマークのフランス・スイス共同運行仕様はKATOがラウンドハウス限定で出した「フランス・スイスタイプ」がありますから、やるならそれ以外でしょうか?うまく資料が集まったら検討しましょう。

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↑とにかく、30年以上の時を経て10両フル編成を仕立てることができました。1/160ですからちょっと小さく感じますが、世界最速の名を欲しいままにしていた貫禄は十分感じられます。それにしてもいいカラーリングですねぇ。純日本型なローカル駅にも何故だか妙にしっくりきます。オレンジの色味を除けば小田急ロマンスカーと同じ配色だからかな(笑)

車輪も綺麗で走行問題なし、パンタも無事、ボディの傷も色褪せもない美品でしたので、特に整備は必要ありません。本当になんでジャンクだったんだろう?まぁまぁ、せっかく揃ったので各車見ていきましょう。

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↑ちょっとひねくれて箱絵とは反対側を観察します。まずは基本セットのM1・動力車。模型的にもモーター車になっています。実車は両端が動力車の準動力集中方式をとっています。「準」なのはお隣の車両の片側の台車にも電動機を積んでるからですね。

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↑連結しちゃえばほとんど見えない妻面もしっかり作り込まれてますね。感心。

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↑お隣の客車とはドローバーで連結されます。結構力を入れないと連結できないのですが、三十年近い時が経過して素材も劣化してるでしょうから、折れやしないかとヒヤヒヤします。f:id:daitaitetsu:20201116163537j:image

↑パンタは時代を先取りしたかのようなプラ製です。今では珍しくないですが、当時は相当珍しかったと思います。造りはすごく細かくて、一度バラけると戻すのがすごく大変です。私は今回いじっている間に二度バラかしました…(´Д` )

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↑お次は基本セットのR1・一等客車です。半連接構造で動力車側は普通のボギー台車、反対側が連接台車です。

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↑増結セットのR2・一等客車。こちらは完全なる連接構造。

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↑車体と連接台車はΩ状のフックで連結します。私の持っていたものも、今回手に入れたものもフックの破損はありませんから、意外と丈夫なんでしょうか?後年のKATOの小田急Hi-SEなんかはフックがよく折れると聞きますがねぇ。

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↑増結セットのR3・一等客車。ここまでの乗降ドアは全てM1側についています。
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↑基本セットのR4・ビュッフェ&二等合造車。R3側がビュッフェ、R5側が二等です。カウンターで片言のフランス語でワインとペンネを注文して、300km/hで流れ去る車窓を眺めつつ舌鼓を打つ…なんてことは私には一生無い気がします(笑)せいぜい新幹線でスジャータの硬いアイスを削って舐めるのが関の山ですね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
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↑基本セットのR5・二等客車。ビュッフェを挟んで一等・二等がキッチリ分かれています。二等旅客が一等車内をウロつかないようにと、そういうことですかね。日本でもA寝台なんかは編成端についてることがありましたね。グリーン車はど真ん中ですけど。そう、先ほどのビュッフェ合造車以降の乗降ドアは全てM2側についています。
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↑増結セットのR6・二等客車。
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↑増結セットのR7・二等客車。
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↑基本セットのR8・半連接の二等客車です。
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↑そして基本セットのM2・動力車。模型的にはモーター車からモーター、シャフト、台車のギアを抜いた構造です。

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↑以上、短め車長の10両編成でレイアウトへの収まりも良い感じです。30年近い時を経て初めてフル編成を拝みましたが、TGV!カッコイイですね!少年の頃の目の輝きを取り戻せそうです(*゚▽゚*)

それでは、走る姿を見てみましょう。

https://youtu.be/QAmeCBoKn8A

【走行模型】

KATO 10-091 10-092 TGV

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。

外観の細密さ★★★★

走行の安定性★★★★

走行の静粛性★★★★

取扱いの容易さ★★★★

溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★★

三十数年前の製品とは思えないほどよく作り込まれています。

集電板を磨いてあげれば動力はとても快調に動作しますね。

構造は簡単なんですが、ボディがやや薄く、ドローバーや連接台車のフックが破損しないかややヒヤヒヤするので星一つ減。

入手から三十年越しで拝めたフル編成は魅力たっぷりです(≧∀≦)

KATOのSud-Estにはあと緑のビニールケースの品番10-198がありますね。紙ケースのとなんかちがうんでしょうかね?中古で見かけたら買ってしまいかねない危険な興味です(笑)KATOが出してるほかのTGVも欲しくなっちゃいますね…危険だ(笑)

今日も「大体」のところで楽しめました(^^)

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